寝る前ショーター83

ニューヨーク編

 

疲れてるから眠れるだろう、とニューヨーク

初日の晩は思ったのだが

 

トイレの流水音で・・・・眠れない

 

じゃーじゃーと水の流れる音。水が止まらない。

(こりゃ明日フロントに言うた方がええな。)

と何度も寝がえりをうち眠れぬ夜をすごした

 

ほんとに眠れなかったうるさくて。

 

へとへとな感じで昨日教えてもらったダイナーへ行く

近所なのですぐわかった。まあそれでも私はグーグルマップ

見ながら行ったのだが。

 

予習はYouTubeでニューヨークのダイナーはどんな感じか

は調べていた。ほんとにメニューが多い。

スタンダードなカリカリベーコンと目玉焼き二つ

ハッシュドポテトと薄いトースト二枚

コーヒーは飲み放題、でも私は一杯で十分。

 

ベーコンがカリカリすぎてナイフで切れません・・・


「おっかさんのんびりしたしたいのはわかるけど

食ったらさっさと行動!自然史博物館のチケット

ニューヨーキングオフィスへ取りに行かなきゃ」

 

そう

*トップ・オブ・ザ・ロック

MoMA

自由の女神クルーズ

アメリカ自然史博物館

と日本で入場チケットを購入して、メールで送られたpdf画像

二次元コードを印刷してそれを会場で見せる。

アメリカ自然史博物館のチケットだけはこの観光チケット

斡旋している事務所へ直接出向いて受け取りに行かねばならない。

これがMoMAのチケット

私のスマホではこれが受けとれなかったのよ(´;ω;`)ウゥゥ

だからPCに送ってもらった 

 

「格安スマホじゃダメなんだ・・・」

うるさい!ショーター!!

 

それではまだ続くニューヨーク編

 

おやすみしょーたー☆彡🌖

 

 

 

26.堕天使➃

スマートフォンが鳴っている

 

「はーい、もしもーし」

「イージュンか?眠ってた?」

ショーターだ!!

「うん、ちょっとうとうとしてた。あ!そうだ

マリアは無事?!」

「ああ、大丈夫だ。お前にはずいぶん迷惑かけちまったな

そのう、今から部屋に行っていいか・・・?」

 

「いい部屋だなあ…!お、カーテン閉めてんのか?」

ショーターは窓に近寄り、サァッとカーテンを開ける

そこには美しい夕暮れを背景にブルックリンブリッジの

シルエットが浮かびあがっている

「うわぁ…きれい…」

溜息をつきイージュンはその眺めに見入る

 

⦅ぐ~⦆

「うえ!やだ!ロマンチックを破壊する私のお腹!」

ショーターはげらげら笑い背負っていたバックパック

からいろいろ取り出す

「これは姉貴が作ってくれたの、これはアッシュからで

生のオイスターそれから…

姉貴がイージュンなんも食ってねえんじゃないかって

心配してさ、さすがだよなぁ、あんなときでも

そんなことに頭が回るのって」

イージュンはまた涙が出そうになる

きっとお腹が減ってるからだ!!こんなに泣きたくなるのは

 

「ホテルで豪華なピクニックだ!」

 

イージュンとショーターはとりとめのない話をする

これから向かう日本にはイージュンの母方の祖父母が待っていること

そして台湾での暮らしや彼女の父親の話

ショーターは実は自分は堅気の人間ではないこと

アッシュも同様で、そんな状況なのにイージュンに対する

気遣いが欠けていたことを謝罪した

「そんなのなんとなくわかってたよ、ショーター

だから謝らないで」

 

「おい、見てみろよ窓の外、今度はゴージャスな

夜景だぜ。またお腹ならすなよ」

「キャーもう、うるさい!!ショーター!」

 

ーイージュンは窓際に立っているショーターに

そっと近づきそばにある椅子に登る

それから、ショーターの首に後ろから腕を回し

彼の耳にささやく

「ショーターありがとう、本当に楽しかった

私あなたと離れたくないよ…」

 

 

11.紫の雨③

ゲイリーの読み書きの上達とともに、マリアのボクシングの 腕も上がって行く

2人にとってこの二つの習慣はなくてはならない事になっていた

「なあ、マリア一つ教えてくれねえか。嫌なら話さなくてもいいよ」

「…?」

「なんでそんなに熱心にボクシングをするんだ?」

「自衛のためよ」

「私いままで付き合ってきた男たちに嫉妬とかプライドとか

わけのわからない理由で殴られて…それがイヤでたまらなかったの」

「……」

「だから最初、あんたにも随分警戒してたんだ。けどその熱心に

勉強する 姿みてたら大丈夫かなって。」