ゲイリーの読み書きの上達とともに、マリアのボクシングの 腕も上がって行く
2人にとってこの二つの習慣はなくてはならない事になっていた
「なあ、マリア一つ教えてくれねえか。嫌なら話さなくてもいいよ」
「…?」
「なんでそんなに熱心にボクシングをするんだ?」
「自衛のためよ」
「私いままで付き合ってきた男たちに嫉妬とかプライドとか
わけのわからない理由で殴られて…それがイヤでたまらなかったの」
「……」
「だから最初、あんたにも随分警戒してたんだ。けどその熱心に
勉強する 姿みてたら大丈夫かなって。」